↑読んだ本
読書感想文ってタイトルにしようとしたけど感想あまり言えてないな〜て思ったから読書文にしました。多分この小学校の読書感想文の宿題でこれ提出したら「こんなの読書感想文じゃなくて読書自慰文です」て先生に怒られると思うよ
小学校の先生、自慰なんて言わないか
たまに映画の感想とか本の感想とか書いているけど、基本自分用に書いているから脳直で書いているし書き終わった後手直しとかしていないから読みづらいです。自慰文が苦手な人は読まない方が良いです。ていうか読まないで、自慰文が嫌いな癖に読むの私を蔑むため以外考えられないから
私が好きな本って大抵内容が暗くて鬱々しくて、陰の感情に引きづられやすい私は多分こういう本に向いていないのかもしれないと思った。でも好きなんだよな〜〜好きな本を好きなだけ買ってあげる、て言われたら多分ほとんどが裏面に暗いあらすじが書かれている本と思う。
この本も趣味ドンピシャなかんじで暗い本だった。章毎に視点が変わるんだけど、その視点も異常な程に過保護な母親の視点、親に虐待されて育った男の視点、虐待を受ける弟を見て育った姉視点 等々
虐待をされて育った子供の感情はなんとなく分かるけど親の感情は全く想像がつかない(そもそも子供育てたことないし)ので全ての母親がこの感情を理解できるのか、それともこの感情を狂っていると捉えるのかが全く分からない。読んでみたいな、母親を出来ている人の感想。
夢の中のような感覚を描写できている作品が好き。
全く違う作品の話をする、青野くんに触りたいから死にたいという漫画とか特に好き。夢の中のようなめちゃくちゃな感覚を描くの、めちゃくちゃ表現力が必要だと思っている。
完璧な母親は冒頭から夢の中のようなめちゃくちゃな感覚が描かれていた。
小説の最初って結構大切じゃん、冒頭で無理!て思ったらそのまま閉じられちゃうじゃん、私これまでの人生あまり小説読んだことないからよく知らないけど。
主人公本人はどの展開が本当でどの展開が夢か分かっているかもしれないけどまだ数ページしか読んでいないこっちは「全部本当かもしれないけど全部夢かもしれない、ていうかどこからが夢なの?いつ現実に戻れるの?」てかんじ。
どれが夢でどれが本当か知りたくて休み時間にずっと読んでいたら1週間も経たずに読み切っていた。小説ってこんな早く読み終わることできるんだ、最後に読んだの多分中高生の頃だったかもしれないな〜てかんじだからびっくりしちゃった、1ヶ月とかかかると思ってたもん
感情移入ができなくてつまらなかった、て感想もあったけど物語って感情移入よりも人の心情を盗み見るものだと思っているから私は面白い小説だったな〜て思った。
主人公に感情移入してその人の物語に自分を当てはめて読むってそれこそ自慰じゃん、て思っているので…今まで碌に小説読まなかった人が何言ってるの?てかんじだけど…
毒親って自分の理想を追い求めすぎた結果なるものなのかな、て思った。
娘を守って幸せに暮らすことを思い描いていたであろう母親は、理想を追い求めすぎたせいで他者に危害を加えて警察のお世話になった挙句娘に殺された。
完璧な母親であることを理想としていた母親は、理想を追い求めすぎたせいで過保護になり娘が壊れてしまった。
でも後者は途中で理想を追い求めることをぷつんとやめたから、母親も娘もそこから「世間一般の普通」になれていた印象だ。世間からみた世間一般かもしれない。本人たちはまだ理想に狂わされているかもしれない(娘は多分苦しんでいると思うけど、母親の方は母親視点がなくなったからわからないや)
そういえば、隣の部屋に住んでいた親子の話。
何も知らない母親は自分が見た姿を元にその後を思い描いて、勝手に2人を神話に出てくるような理想の人間にしていた。
この小説は起承転結の結の描写が他に比べてものすごく薄いと感じる。「この後子供が産まれて、母親と同じように完璧な巣を求めるがあまり毒親になる」というその後を勝手に思い描く人が多いだろう。作者の中ではもしかしたら全く違うその後が作られているのかもしれない。大抵の読者が思い描くアフターストーリーを見て、母親の話を聞いているときの娘のような感覚になっているのかもしれない。
私みたいに「作者はそこまで考えていないと思うよ」て人から言われてなんでそんなこと言うの!て喚く人にはおすすめな本だと思った。
逆に小説の世界観に浸ることが好きな人にはあまりおすすめできないかもしれない、この小説の世界観に浸ろうとすると絶対病むし。